「やさしいNISA・iDeCo」超入門!増やす不安を解消する国の制度

お金を増やす習慣
「やさしいNISA・iDeCo」超入門!増やす不安を解消する国の制度 やさしいNISA・iDeCoのイメージ画像:笑顔でPCと貯金箱を見る女性

「節約はしているけど、なかなか貯まらない…」「老後のお金が不安…」

そんな風に感じているあなたは、もしかしたら「お金を増やす」ことにも興味があるのではないでしょうか?

でも、「投資」と聞くと、なんだか難しそう、損をするのが怖い、と感じてしまうかもしれません。専門用語ばかりで、何が何だか分からない…そんな声もよく聞きます。

ご安心ください。「やさしいノート」がお届けするのは、国が用意した、とても「お得」で「やさしい」お金を増やす制度、「NISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ)」の超入門ガイドです。

難しい言葉は一切使いません。子育て中の主婦の方も、年金生活者の方も、「これなら私にもできそう!」と感じていただけるよう、シンプルに、分かりやすく解説します。

この記事を読めば、あなたの「お金を増やす」ことへの不安が、きっと希望に変わるはずです。さあ、一緒に「やさしい資産形成」の扉を開いてみませんか?

1. お金を「増やす」って、実はそんなに難しくないんです

「節約」は、日々の生活を豊かにするため、とても大切な習慣です。前回の記事「簡単にできる!無理なく続けるお金の管理法」でもご紹介したように、小さな工夫で家計は確実に変わります。

でも、それだけではなかなか大きく貯められない…と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで考えたいのが、「お金を増やす」という視点です。
といっても、ギャンブルのように一攫千金を狙うわけではありません。国が私たち国民のために用意してくれた、税金がお得になる「貯蓄応援制度」を活用する、というお話です。

それが、今回ご紹介する「NISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ)」なんです。これらは「投資」と名前がつきますが、銀行預金のように堅実にお金を育てていくイメージに近い制度です。難しく考えず、「お得な貯蓄箱」だと思ってくださいね。

2. NISA(ニーサ)って何?「お得に貯める」国の制度

NISA(少額投資非課税制度)は、簡単に言うと「国が定めた年間上限額までなら、投資で得た利益に税金がかかりませんよ」という、とってもお得な制度です。

通常、投資で儲けが出ると、その利益には約20%の税金がかかります。例えば10万円の利益が出たら、2万円は税金で引かれてしまう、ということ。でも、NISAの枠内で運用すれば、この税金がゼロになるんです!

NISAの「やさしい」ポイント

  • 少額から始められる: 毎月数千円からでも積立投資が可能です。無理のない範囲でスタートできます。
  • いつでも引き出せる(※つみたてNISAの場合): 必要になったらいつでもお金を引き出すことができるので、子育て中の急な出費や、年金生活での予備費としても安心感があります。
  • 利益が非課税: 運用して増えたお金に税金がかからないので、効率よく資産を増やせます。
  • 投資できる期間が長い: 例えば新しいNISAでは、非課税で投資できる期間が「無期限」になりました。

NISAには「つみたてNISA」と「一般NISA」がありましたが、2024年からは新しいNISAとして一本化され、さらに使いやすくなりました。「難しそう」と感じるかもしれませんが、まずは「税金がお得になる国の貯蓄箱」というイメージでOKです。

子育て中の方なら教育資金のために、年金生活の方なら少しでもゆとりある生活のために、NISAは強い味方になってくれます。

3. iDeCo(イデコ)って何?「税金を減らしながら増やす」国の制度

iDeCo(個人型確定拠出年金)もNISAと同じく、国が用意した「お金を増やす」ためのお得な制度です。NISAと違うのは、主に「老後のため」に特化している点と、3つの強力な税金優遇がある点です。

iDeCoは、自分で選んだ商品を積み立てて運用し、原則60歳以降に受け取る「自分だけの年金」のようなものです。

iDeCoの「やさしい」3つの税制優遇

  1. 優遇1:掛金が全額所得控除
    iDeCoに毎月積み立てたお金は、その全額が「所得控除」の対象になります。これはつまり、税金の計算をする際に、iDeCoに払ったお金がなかったことにしてくれるので、その分、収める税金が安くなる、ということです。
  2. 優遇2:運用益が非課税
    NISAと同様に、運用して増えたお金には税金がかかりません。
  3. 優遇3:受け取る時も税制優遇
    原則60歳以降に積み立てたお金を受け取る際にも、税金が優遇されます。

この3つの優遇は、普通に貯金するよりも断然お得です。特に、毎月きちんと働いて収入を得ている方にとっては、税金が安くなるメリットはとても大きいでしょう。

年金生活に入られた方でも、お孫さんへの資金準備や、ご自身の老後資金のさらなる充実に活用できます。ただし、原則60歳まで引き出せないという特徴があるので、無理のない金額で始めることが大切です。

4. NISAとiDeCo、どっちがいいの?「やさしい」選び方ガイド

NISAもiDeCoも魅力的ですが、どちらから始めるべきか、迷う方もいらっしゃるでしょう。それぞれに特徴があるので、あなたの状況に合わせて考えてみましょう。

こんなあなたはNISAから!

  • いつでもお金を使えるようにしておきたい方: 急な出費に備えたい子育て中の主婦の方など、いざという時に引き出せる安心感が欲しい方に。
  • 投資の初心者で、まずは「お試し」で始めてみたい方: 少額から始められ、途中で引き出しやすいので、気軽に第一歩を踏み出せます。
  • 特定の目的のために貯めたい方: 例えば、子どもの教育資金、マイホームの頭金など、近い将来の目標がある方に。

こんなあなたはiDeCoも検討を!

  • 老後資金をしっかり準備したい方: 原則60歳まで引き出せないので、老後資金と割り切って着実に積み立てたい方に。
  • 税金を安くしたい方(特に現役世代): 掛金が所得控除になるメリットは、現役で税金を納めている方にとって特に大きいです。
  • 転職や退職を考えている方: ポータビリティ(持ち運び)が可能なので、勤め先が変わっても自分のお金を管理し続けられます。

どちらか一方を選ぶ必要はありません。NISAでいつでも引き出せる資金を準備しつつ、iDeCoで老後資金をしっかり育てるという「合わせ技」も可能です。まずは「自分に合うのはどちらかな?」と考えてみましょう。

5. 「やさしい投資」の第一歩:今日からできること

NISAやiDeCoに興味を持っていただけたでしょうか?でも、「いざ始めるとなると、何から手をつけたらいいの?」と思いますよね。

大丈夫です。やさしい第一歩から始めましょう。

  • STEP1:まずは「どんな商品があるか」を見てみる
    NISAやiDeCoで投資できる商品は、大きく分けて「投資信託」というものになります。これは、専門家が選んだ複数の会社に、私たちのお金をまとめて投資してくれる仕組みです。どんな商品があるのか、どんな種類があるのかを、まずはインターネットで「眺めるだけ」で大丈夫です。
  • STEP2:ネット証券のサイトを「見てみる」
    銀行でもNISAやiDeCoは扱っていますが、インターネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)の方が、手数料が安く、選べる商品も多い傾向にあります。口座開設は難しくありませんし、見るだけでも知識が増えます。
  • STEP3:少額から「始めてみる」
    例えば「毎月100円」や「毎月1,000円」といった少額からスタートできます。まずは少額で始めてみて、慣れてきたら金額を増やす、というやり方で大丈夫です。

投資は「怖い」と感じるかもしれませんが、少額から始める、分散して投資する、といった「やさしい投資」のルールを守れば、リスクを抑えながらお金を育てていくことができます。一歩踏み出すことで、未来のお金に対する安心感がグッと増すはずです。

6. よくある質問とその回答(Q&A形式)

Q1. 投資って、元本割れ(預けたお金が減ること)が怖いんですが…。
A. 確かに投資には元本割れのリスクはありますが、NISAやiDeCoで利用される「投資信託」は、様々な会社に分散して投資することで、リスクを抑える工夫がされています。また、長期的にコツコツ積み立てることで、短期的な価格変動の影響を受けにくくなります。

Q2. いつから始めるべきですか?
A. 「投資は早く始めた方が有利」と言われます。少額でも良いので、気になった今が始め時です。複利の効果(増えた利益が次の利益を生むこと)を最大限に活かすことができます。

Q3. 途中で解約したり、お金を引き出したりできますか?
A. NISA(つみたてNISA)はいつでも解約して引き出すことができます。iDeCoは原則60歳まで引き出せませんが、その分、税制優遇が手厚くなっています。

Q4. どんな商品を選んだらいいですか?
A. 初心者の方には、「全世界株式」や「S&P500」といった、幅広い地域の株式に投資する投資信託がおすすめです。これらは、少額で分散投資ができるので、リスクを抑えつつ成長が期待できます。

Q5. 証券会社の選び方がわかりません。
A. 大手のネット証券(SBI証券、楽天証券など)は、手数料が安く、商品ラインナップも豊富で、初心者向けのサポートも充実しているのでおすすめです。まずは資料請求から始めてみるのも良いでしょう。

Q6. 年金生活者でもiDeCoはできますか?
A. はい、65歳未満の公的年金被保険者の方であれば加入できます(一定の条件あり)。掛金の上限額はありますが、税制メリットは享受できます。

Q7. 子どもがまだ小さいですが、NISAで教育資金を準備できますか?
A. はい、できます。非課税で効率よく教育資金を準備できる強力な手段です。ジュニアNISAは終了しましたが、親のNISA枠を活用できます。

Q8. 家族(配偶者)が既にNISAやiDeCoをやっていますが、私も始められますか?
A. はい、それぞれ個人名義の制度なので、ご家族がやっていても、あなた自身が始めることができます。夫婦でNISAやiDeCoを活用することで、世帯全体の税負担を軽減し、効率よく資産形成を進めることが可能です。

Q9. 確定申告など、手続きが面倒ではないですか?
A. NISAの場合、原則として確定申告は不要です。iDeCoは、年末調整や確定申告で所得控除の手続きが必要ですが、初年度の手続きをすれば、翌年からは比較的簡単に継続できます。最近はサポート体制も充実しています。

7. 未来のお金のために、小さな一歩を踏み出そう

お金を「増やす」ことは、決して特別なことでも、難しいことでもありません。

国が用意してくれた「NISA」や「iDeCo」というお得な制度を、あなたの生活に「やさしく」取り入れることで、未来の安心を育むことができるのです。

「投資」という言葉に身構えず、まずは「知る」ことから始めてみましょう。そして、「これならできそう!」と感じたなら、少額からでも「始めてみる」。その小さな一歩が、何年か後には大きな実りとなって、あなたの生活を豊かにしてくれるはずです。

「やさしいノート」は、これからもあなたの「お金を増やす」挑戦を、分かりやすく、やさしい情報で応援し続けます。

さあ、今日から「やさしいNISA・iDeCo」について、もう少しだけ調べてみませんか?

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